4.中部
城下町の高田市と港町の直江津市が合併した上越市は、1982年から1988年の6年間に15点の作品を設置した。「ブロンズプロムナード」と称するが、鉄やステンレス等の作品もある。新潟県内では最初の自覚的彫刻設置事業であった。
(2)加茂市 [加茂山公園(約75KB)]
雪椿を市花とする加茂市も北陸の小京都と言われている。以前より国際障害者年などを記念し、北村西望の作品を記念広場に置いてきたが、1991年に全国公募の加茂山彫刻展を企画し、現在彫刻の森に16点の入賞・入選作品が設置されている。
(3)能生町 [能生町内・海洋公園1/2(約30KB)・海洋公園2/2(約20KB)]
新潟県能生町は夏の海水浴客でにぎわう海の町である。1994年9月模型搬入で「公募彫刻展 in <能生>」を開催し、入選・入賞作25点を拡大し、町内に設置している。特に能生海洋公園内のアートプロムナードの作品は、海の雄大さを背景に作品と自然が生き生きと呼応していた。
(4)長岡市 [南蛮山石彫の道・明治公園(約55KB)]
長岡市内には戦後間もなくより、公園などの公共広場に、記念碑的野外彫刻や象徴的野外彫刻が置かれてきた。又、1976年より、新潟県内の美術教師達により、「釜沢石彫シンポ」が企画され、南蛮山の道路脇に石彫の道が造成され作品が佇んでいる。94年に長岡造形大学が開学し、新潟県立近代美術館も長岡に開館している。今後の街づくりやアートの発表が楽しみな都市である。
(5)新潟市 [新潟市内(約40KB)]
新潟市内には、かなり以前より、市役所前庭や市公会堂前等に彫刻が設置されていた。ただ、「彫刻のある街づくり」事業の全国的隆盛の中で、94年に、市立美術館開館10周年記念事業として、「新潟市野外彫刻大賞」を企画した。今、その入賞・入選作品が市内に10点設置され、市民の眼を楽しませている。
95年度から3カ年にわたり新潟県から地域文化活動推進事業として援助を受け出発した十日町石彫シンポジウムは本年(2000年)で第6回目を迎える。十日町彫刻プロムナードも整備されて、作品は、徐々に商店街にも進出してきている。
並行してこの2000年より始まる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の中心地の一つとなる十日町市は石彫のみならず、アートによる山間地帯の街づくりとして、世界的注目が集まっている。世界の文化都市になれるか長期的視点が試されている。
銅器の街高岡市は、アルミや銅器の地場産業が地元経済を支えている。高岡市は、市制90周年記念とし、1978年より古城公園内に芸術の森を創設して19点のブロンズ像を設置した。又、1987年からは、「彫刻のある街づくり」事業として、15点の作品を街角や歩行者動線上に設置した。前者が美術館的野外彫刻、後者が街角的野外彫刻の趣で佇んでいる。
(2)富山市 [松川べり公園(約60KB)]
富山市は、松川べりを彫刻公園化し、1981年から「彫刻プロムナード」と称し、1983年迄に24点の作品を設置している。いずれも、地元出身あるいは、富山県に来て活躍している又は、活躍していた著名作家の作品ばかりである。野外ギャラリーの観を呈する美術館的野外彫刻群である。
(3)小矢部市 [小矢部市内(約55KB)]
市内の公共施設を洋風な建築物にし、「メルヘン建築」として全国的に有名になった小矢部市は、当時の松本市長の発案で彫刻設置事業にも取組んだ。1980年より、山間地の宮島峡に、ヨーロッパの伝説の女神達を設置した。「ふるさとづくり整備事業」であるが、誘客とメンテナンスの問題が生じている。
(4)井波町 [井波町内(約60KB)]
300人余りの木彫家を町内に擁する井波町は、全国にも例がなく、世界的にもあまり事例を聞かない木彫りの里である。100人近くの師匠の元に全国から自己実現のため彫刻家あるいは、工芸家を目指してやって来る。従って質の高い作家が多数輩出する結果になる。1991年より「井波国際木彫刻キャンプ」を2回実施し、最近は世界にも井波を発信している。当然、木彫のみならず、塑造作家も輩出し、町内の公共施設や通りに作品を設置している。
加賀百万石金沢市は、歴史的景観や坂の活かされた美しい街である、その市も1982年金沢400年記念事業として、白鳥路彫刻の道を計画し93年迄に18点を設置した。又、同年より「まちなか彫刻設置委員会」を設け、緑地や街園等に、金沢美術工芸大学の学生や卒業生達の作品を中心に設置事業を続けている。
(2)七尾市 [七尾市内(約60KB)]
海のきれいな七尾市は、石川県立七尾美術館の開館もあって、文化の香を漂わせている。1995年より「七尾国際石彫シンポジウム」を主催し、本年(1996年)8月は2回目のシンポジウムを実施中である。夏の一定期間を外人を含めた6〜7人で公開制作する訳だが、95年の作品は、「シンボルロード整備事業」に組み込まれ、その多くが御祓川沿いに設置されている。
長野市は、1973年から長野市野外彫刻賞を制定し、過年度発表の秀作を毎年3〜5点買上賞として購入・設置している。当初より設置場所を決定の上、既製作品を設置するため修景等で、設置環境との調和や対峙の仕方が問題になる。95年3月末でちょうど100点設置という。
(2)諏訪市 [諏訪湖畔公園(約55KB)]
日本の彫刻シンポジウム史上2番目に古い霧ヶ峰彫刻シンポジウムの会場を持つ諏訪市は、1978年に霧ヶ峰の安山岩で諏訪湖国際彫刻シンポジウムを企画した。帯広市に続いて国内2番目の彫刻公園作りが、7人の外人作家を含め国内の著名作家達による共同作業で行われ、諏訪湖畔で7組設置されている。
碧南市は、1983年より10カ年計画で仙台方式のオーダメイド型の作品取得に乗り出す。特徴的なことは、市民憲章協議会内に彫刻のある街づくり専門部会を置いている点である。又、彫刻サミットや街角考現学等の生涯学習企画も豊富で、89年には国際野外彫刻シンポジウム碧南も企画し、作品の増加を計った。
(2)名古屋市 [名城公園・名古屋市内(約55KB)]
1980年に「まちづくりのなかの彫刻−基本構想−」を発表した名古屋市は、84年には「名古屋市都市景観条例」を制定したデザイン都市である。彫刻の多くは、緑多い公園内に設置され、農政緑地局施設部の主管になっているが、アーバンデザインの先端を行っているのは、89年の世界デザイン博でも自明のことである。データも整備され、95年から2001年まで「白川公園彫刻プロムナード」の事業に入っている。
19から20才までの一年間住んでいた静岡市は久しぶりに訪れて、その趣が一変していた。静岡駅前や駅南にも彫刻が佇み、県立美術館も草薙駅より程近い丘の方に開館していた。その美術館近辺の「彫刻プロムナード」は見応えのある作品を緑の空間で心を和ませるに充分であった。
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